バストアップしないイソフラボン

大豆や葛といったマメ科の植物に多く含まれている有機化合物の一種が『イソフラボン』です。

健康食品では大豆の胚芽から抽出した〝大豆イソフラボン〟が有名でしょう。

この大豆イソフラボンは、女性ホルモンであるエストロゲンとよく似た作用をします。

ですから、イソフラボンは加齢によって性ホルモンが減少する事によって起きる、更年期障害の諸症状を和らげる効果があると言われているわけです。

また、乳がんや子宮体がん、あるいは骨粗鬆症の予防にも有効で、イソフラボンを配合した健康食品には
「骨の健康維持に役立つ (・∀・)v」
というトクホもあります。

データの裏付けが無いキャッチコピー

ところが、近年イソフラボンが
「育毛作用がある (゚▽゚)」
とか
「バストアップが期待出来る! (*´ω`)」
といった宣伝をしているケースも出てきました。

確かに髪の毛が生えるのは女性ホルモンの作用(ヒゲは男性ホルモン)ですし、豊満なバストも女性ホルモンに由来するものですから、女性ホルモンとよく似た働きをするイソフラボンにその作用があるというのは、まるっきり根拠の無い話ではありません。

イソフラボン

しかし2010年現在、育毛とバストアップに関してイソフラボンが明らかに効能を示したという数字的なデータは無いのです。

イソフラボンも他の多くの健康食品と同じく〝摂り過ぎ〟は要注意で、胃腸障害やホルモンバランスが崩れてしまう可能性が指摘されています。

また、イソフラボンは上に書いたように、大豆由来のモノが製品化されていますので、大豆アレルギーのある方が摂る事はもちろんご法度です。

さらに言えば、健康な人であれば納豆や豆腐などの大豆食品を普通に食べていれば、イソフラボンの必要摂取量を摂る事はそれほど難しくはありません。

値の張るイソフラボン系の健康食品を買ってまで、イソフラボンを摂る必要があるかどうかを考えてみましょう。

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