ヒアルロン酸は吸収されない?

もともと美容・アンチエイジング系の製品のセールスポイントでよく使われ、近年はサプリメントでもよく聞くようになったのが『ヒアルロン酸』です。

「保湿効果でお肌がプルプル (*´ω`)」
というのが宣伝パターン。確かにヒアルロン酸そのものには保湿効果があります。

そもそもヒアルロン酸というのは、細胞の外側に存在する体内物質(細胞外マトリクスと言う)の一種で関節や皮膚、あるいは脳などに多く存在して、水分の保持や軟骨の構成において、重要な役割を果たしている成分です。

効果は未知数のヒアルロン酸

ただ、それを肌に塗ったり、ヒアルロン酸を含んだサプリメントを飲む事によって、ヒアルロン酸が補給されるかは〝怪しい〟と言われています。

ヒアルロン酸

基本的にヒアルロン酸は、体内で合成される成分です。

特定の持病もなく、普通にバランスの取れた食事をしていれば、勝手に体内で作られていくモノであり、無理にヒアルロン酸だけを摂る必要は全くありません…
というよりは、ヒアルロン酸だけを体外から摂取する事は出来ないと言われています。

ネットや関連書籍を調べてみれば、詳しく解説されていますが、専門用語などを使わずザックリと簡単に理由を説明しますと、
「ヒアルロン酸は、1個の粒(分子)がデカ過ぎて、消化吸収する時にバラバラに分解されてしまう Σ(゚ロ゚;)」
というわけです。

経口タイプのヒアルロン酸の場合、飲んで消化吸収される過程でバラバラに分解されてしまうので、それが体内でヒアルロン酸に再構成される、といった都合の良い現象はそうそう起こりません。

最近の宣伝文句では
「当社独自の技術で、ヒアルロン酸の細分に成功し、消化吸収されます ( ´∀`)b」
というモノがありますが、ヒアルロン酸の〝デカさ〟は細分化出来るほど甘くなく、消化吸収可能なほど細分化出来たとしたら、もはやその成分はヒアルロン酸ではなく、グルコサミンやグルクロン酸と呼ばれる〝別の物質〟です。

関節や皮膚のアンチエイジング治療にヒアルロン酸が用いられているのは事実ですが、そうした治療はヒアルロン酸を注射などで、直接注入する方法であり、2010年現在ヒアルロン酸を〝飲んで〟吸収させるという方法の医学的な効果は否定されています。

※当サイトへのリンクを歓迎いたします。
(管理人へのご連絡は不要です)
PAGE TOP