謎の多いプロポリス

蜂蜜やローヤルゼリーといった養蜂関連の健康食品を扱う業者が、力を入れて宣伝しているのが『プロポリス』です。

プロポリスはミツバチが巣の外壁や内部の隙間を埋める材料として、植物の樹脂を練り合わせて合成される物質で、別名〝蜂ヤニ〟とも言われます。

このプロポリスは、ヨーロッパ圏では昔から民間療法の薬として、強壮剤や傷薬として使われてきたようですが、日本では使われていませんでした…

というか、日本に生息するニホンミツバチは、樹脂を集めてプロポリスを作る習性がなく、プロポリスは採れなかったのです。

そんなプロポリスですが、健康食品の宣伝文句だと、炎症を防ぐ抗炎症効果や殺菌効果から始まり、アンチエイジングや育毛作用、果ては
「プロポリスを飲み始めたら、癌が小さくなった! ヽ(´∀`)ノ」
という薬事法違反発言まで飛び出しています。

プロポリス・・・中身は何?

プロポリスの怪しさは、
〝成分がハッキリわからない (-_-;)b〟
という点が挙げられます。

プロポリスは、蜂が自然界にある植物から様々な樹脂を採取し、自らの分泌液(要するに唾)と混ぜ合わせて作られているわけで、プロポリス業者に言わせれば、
「完全天然素材で、しかも人間が人工的に合成・増産するのは不可能で、貴重なモノなのです! (・∀・)9」
となるわけです。

プロポリス

まぁ、業者の主張するようにプロポリスを人工的に作り出すことは無理っぽいらしいのですが、特定の蜂を決められたエリアで多量に養蜂すれば、プロポリスを大量生産する事は可能になります。

したがって、プロポリスが人工的に作れないから希少価値があるというのは大嘘です。

また、プロポリスの効能に関しても、〝癌に効く〟などというヨタ噺は論外として、抗炎症効果や殺菌効果はある程度の効果は認められるそうですが、高い金額を払ってまで使うほど効くかはどうかは〝微妙なところ〟でしょう。

もし、本当に宣伝効果通りの効果があるとしたら、それはもはや〝薬〟であり、まともなメーカーならとっくの昔に医薬品として申請して認可を得ているでしょう。

※当サイトへのリンクを歓迎いたします。
(管理人へのご連絡は不要です)
PAGE TOP