若返らないグルコサミン

前項にもチラッと出て来た『グルコサミン』ですが、健康食品では主にサプリメント系で、加齢による膝や腰関節の痛みを和らげる効果を謳っています。

このグルコサミン系のサプリメントは、グルコサミン単体ではなく『コンドロイチン』や『コラーゲン』といった成分と抱合せで販売されているケースが多いようです。

この『グルコサミン』の正体ですが、アミノ糖といわれる糖の一種なのですが、動物の皮膚や軟骨に多く含まれており、その再生に必要な成分になります。

また関節の炎症を抑えたり、軟骨の修復を促進させますので、関節炎やリウマチの症状を抑える薬効もあるようです。

グルコサミンはカニやエビといった甲殻類の殻にも多量に含まれており、サプリメントの原料として
「天然のエビから抽出したグルコサミンを配合！　(･∀･)ｖ」
というキャッチコピーもよく目にします。

「天然モノなら、何でも身体に良い！　（ﾟ▽ﾟ)」
と思い込まされている一般人の感覚を煽ったキャッチコピーですが、カニやエビといった甲殻類にアレルギーを持った方が、こうした甲殻類由来のサプリメントを摂る事は危険ですので十分に注意しましょう（まともな商品なら、ちゃんと注意書きがしてあるし、植物由来のグルコサミンもある）。

グルコサミンとアンチエイジング

加齢によって発症する関節炎の痛みを和らげるのに、グルコサミンが効果があるのは本当の事ですが、それは上に紹介したようにグルコサミンが関節の炎症を抑える効果があるからであり、グルコサミンを摂る事によって〝軟骨の再生が活性化〟したわけではありません。

グルコサミンのCMを注意深く見てください。
「階段の上り下りが楽になった　ヽ(´∀`)ﾉ」
とか
「杖無しで歩けるようになった　( ￣▽￣)」
と言っているだけで、一言も
「軟骨が若い頃の状態に戻った　(｀･ω･´)９」
とは言っていません。

ですから、アンチエイジングの効果を求めてグルコサミン系サプリメントを買っている方は、少し考えた方がいいでしょう。