問題2:健康食品のリスクと認知

健康食品の持っている問題として、〝情報が正しく認識されていない (‘A`)〟という事は、前項で紹介した通りですが、問題はもうひとつあります。

それは、健康食品に対して究極の安全性を求める
〝リスク・ゼロ信仰 ┐( ̄Д ̄;)┌〟
というモノです。

危険度はどれくらい?

エコナ騒動で問題になっているグリシドールという成分ですが一応、国際がん研究機関の定めるところの発がん性物質グループ2Aに指定されていますが、この発がん性物質グループ2Aというのは、
「おそらく発がん性がある _φ(・・ )b」
というレベルの物質で、木材の防腐剤であるクレオソートや紫外線がこのグループに入ります。

ただ、この「グリシドール発がん性物質説」には、学会で異論を唱える研究者も居まして2010年11月現在、食品関連の学者が研究中の段階で
〝グリシドールに明らかな発がん性があるという最終結論は、まだ出ていない (´、` )〟
のです。

しかも、エコナに含まれるグリシドール脂肪酸エステルは高濃度だと言っても、エコナだけを食べてガンを発症しようと思ったら、
〝1日27kgのエコナを摂らなければならない Σ(゚ロ゚;)〟
というデータもあります。

食用油だけをこんな多量に飲める人間はおそらく居ないでしょうし、もし無理に飲もうとすればガンになる前に、身体を壊して〝別の病気に罹る可能性〟の方が高いでしょう。

リスクとメリットのバランス

「それでもガンになる可能性はゼロじゃないんでしょ?! 危険じゃん! ヽ(`Д´)ノ 」
という〝リスク・ゼロ〟を求める人が居ますが、こういう人が〝もっとも問題〟なのです。

確かにエコナは〝発がん性ゼロ〟だとは言いません。

エコナ騒動の問題点

しかし、本当に発がん性があるのか専門家が1年以上研究しても最終結論が出せないほど極めて低い危険性です。

そして、エコナがトクホ認定を受けたのは、
「体脂肪に変わり難い油 ( ´∀`)b」
だという事が証明されているからです。

成人病の元凶である肥満を防ぐメリットと、もしかしたら発がん性があるかもしれない物質が生成される可能性のある成分を他の食用油より多く含んでいるというデメリット、どちらを取れば〝より健康〟なのでしょう?

それに、ヤシの実系の植物油であれば、エコナほどではありませんが、他の植物油にもグリシドール脂肪酸エステルは含まれています。
わずかな危険性でも回避したいなら、結局
「食用油は使うな (-_-;)b」
という事になってしまうわけです。

食品に含まれる有害物質はゼロであるのに越した事はありませんが、実は人体にとって危険性ゼロの食品なんてほとんどありません。

健康な生活を送るには、食品によって受けるメリットとデメリットを正しく把握し、メリットの大きいモノを取るという考え方が必要で、
〝リスク・ゼロの食品なんて無い ┐(‘~`)┌〟
という事を理解しましょう。

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