エコナ騒動の真実

それでは、エコナ騒動では実際にどんな事が起こっていたのかを確認してみましょう。

騒動の発端

事の発端は2009年5月に厚生労働省の施設機関である、国立医薬品食品衛生研究所が定期的に発行している「食品安全情報」に、
「パーム油ベースの精製植物油からグリシドール脂肪酸エステルが検出されたことです。

そして、このグリシドール脂肪酸エステルから発がん性の疑いのあるグリシドールが生成される可能性がある (∪_∪)b」
というドイツでの研究論文が掲載されました。

さらにこの研究論文の中では、
「〝最悪のシナリオ〟を考えると、乳幼児には有害なレベルまでグリシドールが生成されてしまう〝可能性もあり得る〟ので、乳幼児用の粉ミルクに含まれるグリシドール脂肪酸エステルを低減させる研究をしましょうよ ( ´∀`)b」
と述べられていたわけです。

グリシドール脂肪酸エステルというのは、上記のように植物油を精製する段階で発生する成分で、乳幼児が飲む粉ミルクだけでなく、ヤシの実系の植物油から精製される油製品であれば、マーガリンや〝食用油〟などにも当然含まれています。

発がん性?

エコナもヤシの実系植物油でしたので、改めてエコナに含まれるグリシドール脂肪酸エステルの含有量を調べてみると、
〝他の食用油に比べて、数十倍から100倍の高濃度で、グリシドール脂肪酸エステル含まれている ( ̄□ ̄;)!!〟
という事が判明しました。

政府の対応と世間の反応

さらに2009年の8月には、内閣府の諮問機関である食品安全委員会が、この問題を
「健康影響について緊急に調査するべき! ヽ(`Д´)9」
という提言を行い、それを毎日新聞が報道した事で世間の健康ヲタ…イヤ健康に関心が高い消費者が大騒ぎを始めたわけです。

メーカの対応~現在の動き

そんな事態を重く見た花王は、エコナのトクホ認定の失効を消費者庁に申し出ると共に、関連商品の製造・販売を一時中止しました。

そして、花王は製品中に含まれるグリシドール脂肪酸エステルの濃度を〝他の食用油並〟に引き下げる研究をしています。

ちなみに2010年11月現在、グリシドール脂肪酸エステルおよび、そこから分解精製されるグリシドールの発がん性に関しては、
〝ホントに発がん性があるかどうかという問題は、学者間でも研究中で結論は、まだ出ていない状態 ┐(‘~`;)┌〟

※当サイトへのリンクを歓迎いたします。
(管理人へのご連絡は不要です)
PAGE TOP