問題1:情報は正しく伝わったか?

この騒動で
「トクホと言っても安心できない ((((;゚Д゚))))」
と思って、政府やメーカーに不信感を抱いた人は、まず情報確認をしてみましょう。

メーカー、政府に責任はある?

エコナに含まれるが問題になったのは、2009年の事です。
実はそれ以前の2006年にも、一度問題になっていたようですが、
〝どっちにしてもエコナがトクホ認可を受けたのは1999年 ( ̄~ ̄ )b〟

なので、政府もメーカーもそんな問題が起こる事は予測出来なかったでしょう。

マスコミの対応にも問題が

そして、次に今回の騒動の核心ともいえる問題ですが、新聞やTVなどで記憶に残っているのは、
「エコナに発ガン性物質が含まれていた? ( ̄□ ̄;)!!」
という情報ですが、正しくは
「エコナに発がん性があるかもしれない物質の元になる成分が、他の植物油に比べてずば抜けて高濃度で含まれている (∪_∪)b」
となります。

この二つの情報は、似ているようで〝全く違う情報〟です。
なぜなら、正しい情報をよく読んだ場合、
〝エコナに発がん性物質そのものは含まれていない (・∀・)v〟
ことになります。

問題になっているグリシドールという発がん性(があるかもしれない成分)は、エコナに高濃度で含まれているグリシドール脂肪酸エステルという物質が、〝体内〟に消化吸収される過程で、酵素によって分解されると発生する可能性があるわけで、しかも100%発生するモノでもありません。

つまり、エコナを人間が食べてはじめてグリシドール脂肪酸エステルからグリシドールが発生するわけで、最初からエコナにグリシドールが含まれているわけではないのです。

こうした情報は、専門書籍やネットで調べれば〝すぐわかる事〟なんですが、自分で調べ事をするのは面倒で、ついついTVや新聞から流される情報を鵜呑みにしてしまいがちになります。

しかし、新聞やTV(特にTV)は、読者や視聴者に〝判りやすく情報を伝えよう〟とするあまり、情報を簡単に略し過ぎる傾向にあることは覚えておくべきです。

エコナ騒動

上記のような、〝似ているけど全然違う意味の情報〟を流してしまうケースは珍しくありませんし、もっとひどいケースだと、原稿を書いた記者が専門知識に疎いアホで、勘違いしたまま誤った情報をタレ流す事もあるわけです。

さらに確信犯である悪徳業者だと、意図的に自分に都合の良い情報だけを相手に伝えて怪しげな健康食品を売りつけようとします。

そんな時代ですから、自分の聞いている健康食品に関する情報が本当に正しく伝えられているかは、自分で調べる事が重要だと言えるでしょう。

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