天然原料が怪しい

まともな健康食品でも、怪しい健康食品であっても、宣伝によく使われるキーワードは
〝100%天然原料! (・∀・)v〟
でしょう。

これは我々一般人が刷り込まれている
〝天然(自然)=身体に良い ヽ(´∀`)ノ〟
という間違った認識を利用したセールストークです。

天然神話は真実?

ところが、天然原料が全て身体に良いかという事をちょっと考えてみれば、必ずしもそうではありません。

すぐに思いつくのはフグやヘビ、あるいはキノコに代表される自然生物の持っている〝毒〟でしょう。

フグの毒は「テトロドトキシン」と呼ばれる有機化合物です。

天然成分にも毒が

なんか名前だけ聞くと、思いっきり人工的な化学毒みたいですが、れっきとした〝天然原料〟で、あまり知られていませんがフグ以外にも、アカハライモリやヒョウモンダコなど、テトロドトキシンを持った生き物は結構います。

まぁ、そんな〝天然毒〟は極端な例ですが、自然の中からとれる天然原料というのは身体に良いモノもあれば、死の危険をはらんだ危ないモノもあり、さらには〝毒にも薬にもならないモノ〟は、もっと沢山あるわけで、ちゃんと成分の説明もしないで、
「天然原料だから身体に良い! ( ̄▽ ̄)」
というセールストークをする健康食品は怪しいと思った方がいいでしょう。

安全な合成、精製成分もある

それに〝天然でないもの〟というと、普通は人間の手によって化学的に合成されたモノをイメージしますが、それが身体に悪いかというと、必ずしもそうではありません。

たとえば、人間が生きていく上で大変重要なモノに「塩」がありますが、日本で売られている一般的な塩は、化学的な手法で製造されて余分な不純物を含まない、極めて高純度の「塩化ナトリウム」なんですが、これが身体に悪いかといえばそんな事はありません。

まぁ、某グルメ漫画に言わせれば、
「化学的に作られた合成塩は不味い! 昔ながらの製法でミネラルを含んだ天然塩が良い!ヽ(`皿´)ノ」
となりますが、それはあくまで美味いか不味いかという話で、健康への影響を考えた場合は、合成塩だろうが天然塩だろうが、適量を摂取していれば問題はないわけです。

ですから、健康の維持・増進に役立つ主成分の変質を防ぐなどの理由で、化学成分を含んでいたとしても、それをちゃんと説明できる健康食品であれば信用できます。

逆に〝天然原料〟だけを強調し、実際にどんな成分が含まれているかハッキリ説明できない商品は〝怪しい健康食品〟でしょう。

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